アメク朝誠　がむしゃらに、まっすぐに！　　　日本一住みたい村づくり

北中城村６月定例議会にて、上程されていた議案「北中城村民体育館（今夏着工、来年完成予定）の債務負担行為（２０年にわたり予算を計上し、支出していく事）」が６月１３日の議会にて予算から削除されました。削除する理由は「旧体育館に替わる施設の整備については賛同するものである。しかし、債務負担行為は村債と同じように将来村が負担すべきものであり、将来の財政計画が見えない中での今回の債務負担行為額1,266,000千円（村有地の貸し出し収入、固定資産税収入は含めず、建設費や維持管理費など２０年間分の支出限度額を表している）があまりに多額であるため、村財政を圧迫することが危惧される」。
提案者は喜屋武すま子議員。
削除案に賛成者は、
比嘉盛一議員、喜屋武すま子議員、比嘉義弘議員、新垣正良議員、比嘉次雄議員、比嘉一郎議員、宮城盛光議員。

削除案に反対者は、
私、天久朝誠、上間堅治議員、金城高治議員、名幸利積議員、山田晴憲議員、新里知盛議員。

賛成７人、反対６人（議長は中立で採決には入らない）となり、予算を削除する修正案が採択されました。

村民体育館建設費用を比較すると、
⑴村単独で建設・維持管理する案は、９億１千万円。

⑵PFI方式（民間資金活用）村有地を民間に貸し出し、建物を民間が建設（スポーツクラブ併設）し、体育館を２０年間村がリース（家賃を払う）。２０年後には体育館は村が無償で譲り受ける契約。２０年間、賃料を払うが、逆に民間への土地貸し出し収入や固定資産税などの収益と相殺するので、７億８千万円。

村はコストを低減できる⑵民間活用を検討してきました。

また、村民体育館は、候補地を選定する委員会を経て、村民体育館建設検討委員会が昨年２回開催されています。建設検討委員会には私（議会代表）と比嘉一郎議員（スポーツ推進員代表）が、委員として入って意見などを出し合ってきました。建設検討委員会では、当初は空調設備について、コストを抑えるために設置しない方針でしたが、子どもや高齢者の健康診断や各種事業を考慮し、設置の要望が出ていました。

今回議会に提案されたのは、空調設備を加えた金額でした。空調設備を加えた理由は、暑さ厳しい沖縄の夏に子どもや高齢者の検診や行事等で使用するには、空調設備が必要という村の判断でした。

採決前の修正案提案者へ私からの質疑は
⑴「予算が多額という事だが、高額という意味か？適正な金額はどの程度と考えているのか？」→「金額の根拠はあるが、今は出せない」

⑵「村はコスト減ができる案を提案した。他のなにかと比べて高いと感じているのか？」→「金額より、プロセスが大事。村の説明が不十分」

⑶「村民は早期の供用開始を望んでいる。工期が延びてもやむなしか？」「回答なし」

⑷「相手は民間事業者。遅れる事で、村民体育館建設計画がご破算になってもよいのか？」「明確な回答なし」

⑸「修正案提出後の予定している行程は？（予算削除した後どうするのか、削除したままか）」→「現時点で決まっていない。議論が必要」

質疑の後、反対、賛成討論を行うが、修正案に反対討論を行ったのは、私と上間堅治議員の２人。賛成の議員の討論はなし。
その後、採決をとり、上記のとおり修正案に賛成が７人、反対が６人で可決。

これにより現在、北中城村の村民体育館建設費用を拠出する事はできません。

翌日、新垣クニオ村長は、改めて議員全員へ説明を行いました。「どこか改善せよという具体的な修正点があれば、ご提案いただきたい」との事でした。
削除修正に反対した６人は少数なので、賛成した７人の議員からの、修正した対案を待つ状況です。
削除した議員の皆様も北中城村の事を真剣に考えての事です。また、議会は言論の府。賛成、反対の意見があるのが当然です。

おおいに議論する必要があります。

まずは、議論の材料となる対案が待たれます。
６月２２日現在では、まだ出ていないようです。

また進捗等があれば、ご報告致します。

※債務負担行為は、複数年にわたる予算計上を行う根拠となるものです。予算は単年度（毎年）で計画し、単年度で使う事が前提ですが、大型事業などは、一般的にこのように複数年度に渡って予算計上を行う事が多いです。