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2016年07月16日

「議会の時間」北中城村民体育館建設が出来ない理由

議会議事録を元に、一連の流れを「議会の時間」と銘打ち6人の議員で広報誌として作成しました。紙ベースより少し見にくいですが、こちらにも掲載しておきます。
「議会の時間」北中城村民体育館建設が出来ない理由

                     


北中城村民体育館建設予算(債務負担行為)が削除修正

北中城村6月定例議会にて、「北中城村民体育館(今夏着工、来春完成予定)の債務負担行為(20年にわたり予算を毎年計上し、支出していく根拠となるもの)」が6月13日の議会にて7人の議員により予算から削除されました。
 削除修正の理由は「旧体育館に替わる施設の整備については賛同するものである。しかし、債務負担行為は村債と同じように将来村が負担すべきものであり、将来の財政計画が見えない中での今回の債務負担行為額12億6千6百万円(村有地の貸し出し収入、固定資産税収入は含めず、建設費や維持管理費など20年間分の支出限度額を表している)があまりに多額であるため、村財政を圧迫することが危惧される」。



 本当に村財政を圧迫するのか?

村民体育館建設費用を①村単独、②起債(借金)、③PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)方式で比較

北中城村は③番のPFI方式(民間資金活用)を選択し、進めてきました。

下記の表③PFI方式の説明:村は民間事業者に土地を貸し出す(村へ地料収入、固定資産税が入る)→事業者が建設資金を用意し、スポーツクラブ・村民体育館を建設→村が体育館をリース(賃貸料を払う)→事業者が維持管理する(費用は賃貸料に含まれる)→20年後、事業者は村へ体育館を無償で譲り渡す契約(村有財産となる)

・村単独事業と比べるとマイナス1億2千3百万円。起債(借金)利用と比べるとマイナス2億1千3百万円。さらに、村が体育館運営、または指定管理者へ委託すると別途に人件費が掛かります。
・PFI方式は、コスト縮減(村民負担軽減)と良好な環境(村民満足度向上)を実現する手法と私たちは評価しています。
・建築設計見直しとなると村が新たに設計費用数千万円を負担する事になります。

「議会の時間」北中城村民体育館建設が出来ない理由



                 P2

削除案提案者は喜屋武すま子議員(賛同署名は比嘉盛一議員、比嘉義弘議員、新垣正良議員、比嘉次雄議員、比嘉一郎議員)

削除修正案への質疑(提案者に対し全議員が質疑できる)
金城議員 「民間の力を借り、20年のリースを行えばかなり得する。どこが問題か」

喜屋武議員「民間が作ったら安いかもしれない。しかし、村民に雇用の場を与えてNPO法人でやっていくなどがある。一部の企業に預けていいものか検証必要」
 
天久議員 「①なぜ高いと思い、どのくらいの金額が適正か。②修正後の行程は(予算をゼロにしてそのままか、対案があるか)。③来春完成予定の工期に影響しないか。④相手は民間企業。反対するなら、ご破算になる可能性ある」

喜屋武議員 「私たちは結果を重視するのではなく、プロセスが一番大事と思う。実際に今、数字は公表できないが概算はだいたいやっているので、修正動議を提出している」

天久議員 「債務負担行為というのは、限度額マックスの事で、これからの一般質問や委員会の議論の中で修正は可能。ここで否決するという事は大きな影響がある。あくまでも予算削除修正にこだわるのか」

喜屋武議員 「私たちは、一旦これを取っ払って、冷静に考えるべきだと思って修正動議を出している」

質疑の後、反対討論に上間堅治議員、天久朝誠議員が登壇。賛成討論はなし。

その後の起立による採決は、
削除案に賛成者(7人):喜屋武すま子議員、比嘉盛一議員、比嘉義弘議員、新垣正良議員、比嘉次雄議員、比嘉一郎議員、宮城盛光議員

削除案に反対者(6人):天久朝誠議員、上間堅治議員、金城高治議員、名幸利積議員、山田晴憲議員、新里知盛議員

上記の内容で、賛成7人、反対6人(比嘉義彦議長は採決には入らない)、予算を削除する修正案が採択されました。


これにより現在、北中城村民体育館を建設する事はできません



※議事録の要約です 他の質疑、討論など詳しく知りたい方はHP等で今後公開される北中城村議会議事録をご参照ください


平成28年6月30日 沖縄タイムス記事(要点書き起こし) 
「村の体育館 予算削除」体育館は5月着工予定だったが既に遅れており、村議会が今後も債務負担行為を認めなければ着工できない見通し。本会議では、議員7人が債務負担行為補正の削除を求める修正動議を提出した。村建設課は「今回の案がもっとも負担が少ない」として、現時点では変更せずに再提案する方針。村は現在、17年夏の利用開始を目指している。


                


                P3

         村民体育館建設の経緯

「議会の時間」北中城村民体育館建設が出来ない理由
 民間スポーツ施設、村民体育館  多目的アリーナ イオンモール 
             イメージパース

 平成23年度に、旧村体育館が老朽化が原因で取り壊されました。新垣クニオ村長は「5年以内の建設着工」を公約し、現在に至ります。
 これまで、建設予定地、建設検討委員会(議会代表 天久朝誠議員、スポーツ推進員代表 比嘉一郎議員が入る)などの各種審議を経て、3ページでご説明したようにPFI方式(民間資金や技術の活用)による体育館建設事業を進めてきました。また、用地取得などこれまで全議員、建設に賛成し全会一致できました。契約直前の削除修正には相当な理由があるはずです。

 今回の予算削除の理由は「あまりに多額であるため、村財政を圧迫することが危惧される」であるが、削除修正提案時は、「金額の根拠はあるが今はだせない」という事であります。もしも、代替案がない状況で、予算を「ゼロ修正」にしていれば、いたずらに着工を引き延ばし、村民に不利益を与えかねない行為だと考えています。

 村当局は、ルールに則って議案を提出しており、各々の議員は事前調査や情報収集を行い、審議に臨む必要があります。「調査なくして発言なし」「対案なくして修正なし」を心に刻みながら今後も村の発展のために尽力してまいります。




             議会の時間 製作委員会 
              北中城村議会議員 
    新里知盛 山田晴憲 名幸利積 金城高治 上間堅治 天久朝誠

                  P4


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Posted by 天久朝誠 at 12:49│Comments(0)北中城村民体育館
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