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2016年03月30日
北中城村 多目的アリーナ建設の是非

北中城村多目的アリーナ建設の是非
北中城村が通常は、スポーツ・芸能・音楽・村内イベント等に使用され、災害時には防災拠点となる多目的アリーナの建設について、内容を聞きたいという方が最近多くなりました。去った3月議会で、アリーナ関連予算は7対6の僅差で議会承認を得ましたが、今後はブログにて数回に分けて建設計画に至った経緯、皆様からの疑問、これからの展開などを説明していきたいと思います。
1 アリーナ建設の経緯
北中城村は2010年7月に米軍専用施設(アワセゴルフ場跡地)が返還され、ハイスピードで現在まで跡地利用を進めてきました。これは、北谷ハンビー地区、那覇の新都心などと比べると、数倍早い速度です。
米軍専用施設跡地に関しては、国の調査が終わり、さあ引き渡しとなっても、その後の使いたがとても大切です。返還を実現したはいいが、どう活用していこうかというところが悩みどころであっただろうと思います。過去の案には、大学院大学を誘致する、そのままゴルフ場として使うなどがありましたが、結果として北中城村では、「新しいまちづくり」をしようという事になりました。
区画整理の手法
ここで登場するのが、区画整理と呼ばれる事業です。まとまった土地に線を引き、「ここは、宅地ゾーン。ここは、商業地ゾーン、ここはスポーツゾーン!」などと大きくゾーニングを行いました。
区画整理の手法としては、主に3つが考えられます。1つは、事業者主導(デベロッパーなどが土地を購入などし、開発後、分譲や建売などする)、2つめは、行政主導(役場などが主となり、事業を行う)、3つめに、組合主導(地権者が主となり、組合を作り協議しながら土地の活用方法を決める)があります。
では、アワセゴルフ場跡地の場合はどうしたかというと、組合主導の区画整理となりました。組合主導は地権者の意向が大切にされますが、地権者は200〜300人存在し、皆様の意見が一致しないと事業は行えません。また、開発には多額に資金が必要ですし、補助金を出す国とのやり取りが大切となります。その課題を乗り越えないといけませんでした。
新垣クニオ北中城村長は、総合事務局から、人事交流でまちづくりの専門職員を確保し、アワセゴルフ場跡地開発に必要な、国、地権者、開発業者との調整にあてました。地権者との話し合いの中で、そのまま土地を使いたい人(自分で家を建てたいなど)、貸したい人(イオンモールなどが借りてます)、売りたい人(公共スポーツ施設:防災拠点となる多目的アリーナ等)分けるために、バラバラだった土地を一つのものとして集約し、それから希望する場所へ地権者を振り分けました。この話し合いの中では、小さな面積や端っこの土地の人も皆同じように土地を出し合い、同じ条件で一括して開発する事に同意されました。一部でも同意されなければ、開発は進まないからです。また、イオンモールが進出する条件として、眺望の確保がありました。沖縄一見晴らしが良い眺望を保つには、高層マンションなどは南東側、公共施設は東側の土地というように決め、売りたい人を集めました。北中城村は東側の土地を購入(国の補助金75%)し、村民体育館の建設と、災害時には防災拠点となる多目的アリーナ建設についての計画が始まりました。
次回につづく
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